最も基本となるのが個別面接
公務員試験で行われる面接の形式には、「個別面接」「集団面接」「集団討論」の3パターンがある。中でも個別面接は最もオーソドックスな形式で、国家公務員試験、地方公務員試験の両方で採用されている。
個別面接試験の特徴と評価のポイントを理解しておきましょう。
個別面接はどのように行なわれるのか
最も基本となる面接形式が個別面接です。公務員を志望する受験生であれば必ず実施することになる形式といえます。
受験者を1名づつ個別に面接していくものですが、面接官は1人とは限りません。2次試験などの場合には、公正な評価を行なうため複数の面接官(3人)と受験者1名で行なうことが一般的です。
一方、官庁訪問時面接などでは、面接官が1人ということも珍しくありません。
それでは、個別面接はどのように行なわれるのでしょうか。それを掴むことで、個別面接の試験の特徴を伺うことができます。
形式
面接官の数は3人が一般的。ただし、3人以上の場合もあるのでびっくりしないことが大切。
時間的には15~30分程度が目安になりますが、官庁訪問時面接では1時間を超えることもあります。
特徴
1人ずつの面接であることから、面接官は具体的な回答を求める傾向にあります。逆に言えば、自分をアピールする最大の場ですから、熱意などをしっかりと伝えることで評価を上げることができます。
ポイント
集団面接と異なり、受験者は1名しかいないのでじっくりと見られるということに注意する必要があります。ちょっとした仕草や態度など、細かいところをチェックしていることが多いので、気を抜かずに面接を乗り切る必要があります。
また、個別の質問は具体的なことに入り込む傾向にあるので、あらかじめ自己分析などの整理を行なっておかないと、回答に窮するということもあり得ます。15分程度の面接は実際にやってみるとかなり短い時間です。この短い時間でどこまで自分をアピールすることができるのかが重要です。
個別面接の評価のポイント
面接官は、単に受験生を見ているわけではなく、しっかりと評価を行なっています。個別面接の場合には評価項目が定められており、「優・良・可・不可」「A・B・C・D・E」「1・2・3・4・5」などの評価をチェックしています。
主な評価項目
- 容姿・態度
- 表現力
- 社会性・堅実性
- 積極性
それぞれもう少し具体的に説明していきます。
容姿・態度
- 服装はきちんとしているか
- 姿勢はよいか
- あいさつはできているか
- 言葉遣いはしっかりしているか、など
表現力
- 話の内容に統一性があるか
- 要点を簡潔に述べているか
- 思ったことを十分いえているか
- ハキハキと明瞭に伝えているか、など
社会性・堅実性
- 人の意見を尊重しているか
- 他人と協調する姿勢はあるか
- 誠実であるか
- 信頼できる人柄か、など
積極性
- 決断力はあるか
- 向上心はあるか
- 困難を克服できそうな性格か
- 行動的な性格か、など
上記のようなことを面接官はさまざまな質問を通して見ているのです。